英語を喋る時の意識

Hello Eugeneです、

日本人のほとんどの人は学校で英語を何年も勉強したのにも関わらず、あまり自由に英語で会話ができません。色々理由はあると思いますが、今日は英語を話す時の意識について書いてみたいと思います。

これは特に真面目に学校で英語を勉強してきた人に多いのですが、日本の英語教育の試験は正解が一つしかない文法や単語や表現が多いため、真面目な人ほどこの形式に慣れてしまい、相手に伝えるために英語を喋る意識ではなく、間違いたくないという意識で喋ります。

この意識は、カラオケの採点機に似ていると思います。僕がアメリカで高校生の時、バンドでボーカルをしていました。周りに歌が上手いねと言われてボーカルに選ばれたので自分は歌が上手いんだとずっと思っていました。しかし、初めて日本のカラオケに行った時、採点機があったので自信満々に歌って採点してもらった結果、75点ぐらいだった記憶があります。悔しくてその後何回かチャレンジしましたが80点ぐらいしか取れませんでした。自分の中では当然100点はなくても、それに違い点数が取れると思っていたので結構ショックでした。それからというもの、歌う時は音程を気にしたり、点数を出しやすい歌を選択したり、明らかに点数を意識した歌い方になってしまい自由に歌うことが難しくなってしまいました。

しかし、何年後、日本に住み始め、日本のテレビ番組でプロの歌手が自分の歌をカラオケで歌い何点取れるかという企画をみました。驚くことに、プロが自分の歌を歌っても90点前後が多く、100点を取ろうと思うと気持ちを込めて歌えないと言っていました。歌とは自分のメッセージを歌に乗せて聞き手に伝えるものであり、音程や点数を気にしながら歌ってしまうと相手に響かなくなります。

長くなりましたが、これは日本の英語教育にも言えることで、英語をあまりにも細かく採点化してしまったせいで、自由に喋れなくなってしまったのではないでしょうか。本来英語はコミュニケーションのツールなので、相手に意思を伝えることが先行すべきです、文法や単語を間違いたくないと思いながら喋るのはもはやコミュニケーションではなく、英語採点機です。

日本人の英会話例:

A. How are you?

B. I’m fine thank you. And you? 

A. What did you do at school today?

B. I went to the park with my friends. 

アメリカ人の会話例:

A. How are you?

B. Fine. You? 

A. Anything exciting at school today? 

B. Park was fun. 

 

という感じで、アメリカの会話は文法的には正しくない場合が多いですが、大事なポイントさえ言えば伝わりますし回りくどくなく、テンポ良く進みます。

参考になれば幸いです。