アメリカと日本のテストの違い(テスト編)

Hi Eugene です。

今日はアメリカ人の私が感じているアメリカと日本のテストの違いについて話します。

よく生徒や保護者に、アメリカ人の子供達はどれくらい勉強するのか?と聞かれますが、圧倒的に日本人の子供達の方が勉強時間は長いです。この理由はテストの違いにあると思います。日本のテストは暗記や記述式が多いため、勉強を全くしないと限りなく0点に近い点数を取ることが可能です。アメリカのテストは選択問題や意見を書くような形式のテストが多いため全く勉強をしなくても50点ぐらいは取れます。日本のテストで点数を取るにはしっかり覚えて応用する練習が必要ですが、アメリカのテストは深く考える練習や意見を持つ練習が必要です。考える練習というのは机に向かってするものではなく色々なことを経験したり、本を読んだり、たくさんの人と深い会話をすることによって養うものなので必然的に机に向かう型の勉強時間は少なくなります。

1番びっくりしたことが、僕のスクールは京都大学に近いので、京大医学部生を教えることもあります。京大医学部生といえば日本で最も勉強ができるレベルの人達ですよね。アメリカで例えるならハーバード生やスタンフォード生みたいな感じではないでしょうか。その日本一勉強ができる人達が京大医学部の二次試験のために必死に毎日10時間ほど勉強し続けて60%ぐらいの点数しか取れません。アメリカ人の僕としては信じられないことです。日本一の頭脳の子達がそれだけ勉強して半分ぐらいしか点数の取れないテストとはテスト自体に問題があるとアメリカでは絶対的に批判されます。ハーバートやスタンフォードに入るための試験は他の大学に入る試験と同じ試験です。ハーバードのレベルに合わせて難しくはしていません。なのでハーバートやスタンフォードに入る生徒は当たり前のように試験で満点か満点に近い点数を取ります。そこで、どうやって他の生徒と差別化を図るかというと勉強以外の活動や高校の成績や作文などが重視されます。そうなるとやはり机に向かう時間が必然的に減り、スポーツや音楽や色々な活動をすることにも時間を使います。逆にテストで満点を取ってもそれだけではハーバードやスタンフォードにはおそらく受かりません。なのでアメリカのトップ大学の学生は様々な知識と経験が豊富です。日本のトップはペーパーテストを正確に素早く解くことが圧倒的に得意です。

子供の教育の仕方や将来留学を考えてる人へ何参考になれば幸いです。